SIとDigitalの挟間で

SIer勤務のコンサル業務日誌。

厳選:大前語録

別にビジネスブレイクスルー大学の学生ではありませんが、敬愛する大前研一先生の語録より。

 

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●30,40代の人が成功するか否かは、自分の求めている情報を貪欲に探していくことが出来るかどうかにかかっている。
たいていの人は頭で考えて結論が出ると、そこで思考がストップする。
ところが攻撃的な頭の使い方をする人は、実際に調べ始める。その結果、大半の人が考えている事と違う結論が出てくる。

●己の先見や構想を信じながら、その一方で絶えず疑う、そんな高次元の姿勢が要求される。

●世の事象の大半には答えがない。だから、その場その場で勇気を振り絞って考えるしか道はない。
「この世界でこの問題に答えを出せるのは自分自身しかいない」。このようなメンタリティになれるかどうかが、自分の創造性を発揮し、プロフェッショナルとなるための最も重要な条件だ。

●見えている人と見えていない人がいる新大陸の世界では、コミュニケーションの道具は数字でなく「絵」である。
自分が見えている絵を、わかりやすい言葉で語る。このスキルが、新大陸のコミュニケーションでは最も重要だ。

●具体的なファクトを持たない人間は、声の大きさに負けてしまう

●ロジックとは、客観的なデータや分析に裏打ちされた、思考の道筋である。そのプロセスが客観的であればあるほど、相手はその内容を認めざるを得ない。
つまり「自分の考え」ではなく、「客観的事実」に語らせる技術である。

●私がコンサルティングをする場合、難問ほど自分から提案したり、相手に結論を強制したりしない。会社が置かれている状況などを丁寧に説明し、相手が自然にこちらと同じ決断を下すようにし向ける。

●何が正しいのか分からないという状態に平然と耐え、チャレンジした先にこそ答えがある。
自分だけではなく、誰も答えが分からない物事に対して、自分で仮説を立てて立証していく「勇気」と「しつこさ」を持つ。これが21世紀を勝ち残る上で、個人にも集団にも最も必要な能力だ。

●学校の成績がよかった人ほど、逆に世の中から取り残されるスピードが速くなってしまっています。
私の経験からしても、本当にこの人はすごいなと思った人は、実は高卒だったりする。
すぐれた経営者を見ると、学校の成績とは何の関係もないことは明らかで、長年、経営コンサルタントとして、(企業のトップ)を身近に見てきた私がこれだけは百パーセント確信を持って言えます。

経営コンサルタントを36年やってきた私が痛切に感じるのは、最も重要なリーダーの役目は、まず「方向」を決めること、次が「程度(スピード)」を決めることだ。

●世の中にはアバウトなほうがいい場合がある。方向さえ正しければ、多少の間違いはあっても早くやったほうが勝つことも多いのだ。

●「カスタマーは何を求めているのか」ということをとことん追求して、失敗した事業家はいない。

●多くの人が答えのみを求める生活をしている。だからこそ、自分で考える癖を付けて、最善解にたどり着く執念と勇気を持つ人間が強くなるんだ。

●私がやっているのは、目の前の現象をよく見て、考えることだけだ。そこに作用する力(Forces at Work=FAW)を見抜けば、新たに生まれ来る変化や特徴をとらえることが出来る。

●いつも利用する駅の光景でも何でもいい。定点観測の対象を持っていると、それを軸にして世界を理解することが出来る。

●現代を生きるわれわれに必要なのは、「答えの見つけ方」を学ぶことであって、答えそのものを学ぶ必然性は希薄になってきている。

●何を知っているかではなく、知らないことを頼まれたときに、どういう思考回路をとるのかが本当に重要なことなのだ。

●突破できる人間とできない人間の違いは、要するに自分にはまだ経験がないというときに、そこを避けて通るか「とりあえず入ってみよう。何かあるかもしれない」と思うかの違いである。なぜなら最初から成功の道が見えている人間など、今の世界にはいないからだ。

●35歳以降は、自分で目標を掲げ、目線を上げて、更に高い次元に向かって努力するという事を、意識的かつ強制的にやらないかぎり知的進歩がない。

●「みんなと同じでいい」という態度をやめた途端、脳はフル活動を強いられる。これは大変苦しいが、頑張って1週間、1か月、1年と続けていると、自分の頭で考える癖がつき、思考力も高まる。

●みなさんに問いたいことがる。いま働いている会社で「明日から社長をやってくれ」と言われたとしたら、あなたはそれを引き受ける心構えがあるだろうか。あるいは、それを引き受けるだけの能力が身についているだろうか。

●頼まれもしないのに「会社を救う方策」を考え、自分を鍛えながら出番が来るのをじっと待つ。あなたの出番はきっとくる。

●面白い仕事と面白くない仕事というのはない。面白い仕事のやり方と面白くない仕事のやり方があるだけだ。

●将来とは突然やってくるものではなく、過去の延長線上、今日の延長線上にある。だから予兆は必ずある。予兆の段階から観察し、そこに働いているいろいろな力を見て、結果的にどうなるかを見抜くのだ。


ロジカルシンキングというのは先見力や構想力と対極にあるのではないかと思っている人が多いが、事実はそうではない。構想が飛ぶ人は、飛ぶ瞬間までは極めて突き詰めて事業領域などを狭めているものだ。

●交渉で大切なのは、3~5年たった時に双方から感謝されるような事、お互いにハッピーで「よかった」といえることしかやってはいけない、ということだ。交渉には撤退も大切だ。

●営業マンにとって大事になってくるのは、「負け方」である。負けることで、逆に顧客との関係を強化し、将来の「勝ち」につなげることも可能だ。

●「やりたい。面白そうだ」と思ったらすぐ動かないとダメだ。

●聴衆を納得させ、同時に完成度の高い講演だと思わせるには、話を始める前に、最後の1分で何を言うかを決めておくのだ。

●仮説を証拠で裏付け、結論を導き出すうえでもっとも大切なのは、「その問題の原因は何か」を明確にすることである。ところがほとんどの経営者やビジネスマンは、問題として見えてくる現象にばかり目がいってしまい、原因の解決に至らないという思考パターンに陥っている。


●事業は最後に成功した者が勝ち。アイデアは盗めばいい。私のアイデアをパクッても全然かまわない。皆さんは学校ではカンニングはいけないと習ったと思うが、事業はカンニングしようが何をしようが最後に成功した者が勝ちなのだ。

●事業アイデアを友達などに話して意見を聞いてみたら、みんなが賛成したというものは注意してほしい。全員が賛成するアイデアには、大したニーズがないからである。

●社会の成熟に伴って、消費者は自分の価値観に照らして価値があると判断したものは高くても買うが、心踊らないものは買わなくなった。重要なのは、背景に「物語性」がある、ということだ。ワインが売れるのは世界各地の様々なワインの中から、自分はこのワインが好きだという発見の旅があるからだ。


●個人がコントロールできる唯一のものは時間配分だ。その時間配分を変えない限り、人生は変わらない。

●人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。

●これからの時代は、金融商品の勉強次第で、人生に雲泥の差がつくということを肝に銘じておくべきだろう。

●ダメ会社で上司が無能なほうが、仕事が面白くなる可能性は大きい。たとえば上司が無能なら、なぜそう感じるのか、会社がダメだと思うなら、社長になったつもりで改革案や再建案を練る。そこでの経験がトップになったとき活きる。

●日本では新規事業において「枠組みをつくる」というのを重視される。最初は、そこまで凝る必要はなくて、コアサービス(若しくはコアプロダクト)とrevenue driverを自分でコントロールできるような形にするのが基本。どんなビジネスにもいえる。逆にそれがないと、高い確率でつまづく。

●「戦略の本質に立ち返るとは」
戦略の本質に立ち返るとは、顧客ニーズを考え抜き、理解することである。日本のある調理家電メーカーの例で説明しよう。このメーカーは、コーヒーメーカーの開発に当たって、GE(ろ過方式)とフィリップス(ドリップ式)の製品を比較・検討した。私は、他に検討すべきことがあると助言した。

たとえば、なぜコーヒーは飲まれるか。つまりコーヒーを飲む時、顧客は何を求めているか。顧客にこれまで以上の価値を提供したいと考えるならば、その点を問うべきである。

そして行き着いたのが「おいしい」ということだった。私は「顧客がおいしいコーヒーを楽しむために、技術者は何が出来るか」と尋ねた。技術者たちは「おいしいコーヒーを作れるコーヒーメーカーを開発する」という。続けて「コーヒーの味を決める要素は何か」と質問した。

すると技術者は誰ひとりとして答えられなかった。こうして、「コーヒーの味の決め手」を突きとめることが課題となった。
調べていくと、コーヒーの味の決め手が水質であることが分かった。ところが、当時のコーヒーメーカーは水質にまったく無頓着で、水道水を使うのが当たり前だと考えられていた。(中略)このような新しい視点からコーヒーメーカーが備えるべき機能を整理すると、改善点が明らかになった。
第一に脱塩素機能の内蔵であり、第2にコーヒー豆を挽くグラインダーを加える事だった。これら2つの機能をつければ、豆を投入して水を注ぐだけで、機械でもおいしいコーヒーが楽しめる。そう、理想のコーヒーメーカーの出来上がりである。
「DHBR2007-2 競争は戦略の目的ではない」より

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